栽培品種

亀の尾

亀の尾は日本古来の品種で、ささにしき、こしひかりの祖です。漫画「夏子の酒」で酒米として有名ですが、もともとは飯米として普及していました。

深い旨味としっかりとした触感が特徴です。亀の尾は、デンプンを構成する主成分であるアミロースが多いことから、米アレルギー対策にも利用できます。

明治~大正時代は大変人気のある品種でしたが、農薬などの化学薬品に弱く、病気にもかかりやすく虫の被害も出やすいため、次第に姿を消し、幻の酒米と呼ばれるようになっています。

ささにしき

ささにしきは、アミロース含有量が多いため食味はあっさりしており、副菜の味を引き立て和食に向き、冷めても味が落ちにくいと言われています。また、米アレルギー対策にも利用できます。

かつて、ささにしきは「東の横綱」と呼ばれた人気品種でしたが、耐倒伏性、いもち病抵抗性、冷害に弱い等の短所から栽培は減少していき、幻のお米となってしまいました。

こしひかり

こしひかりは「越の国に光りかがやく」ことを願ってつけられた新潟を代表するお米です。粘りが強い食感で食味に優れ旨味も強く冷めても硬くならないのが特徴です。

こしひかりは、いもち病抵抗性、耐倒伏性等の短所がありましたが、現在は品種改良がされており絶大な人気を誇っています。